穀の野菜は、土佐町の中心部から車で30分ほどの棚田地帯で作っています。標高は約200~600m、この辺りは「天空の郷」と称される景観の素晴らしいエリアで、古来からの米どころでもあります。
高地で野菜を栽培すると、寒暖差により植物は栄養素を貯め込み、甘みを出しやすくなるのですが、毎日毎日、遠方の農地まで通い、作物の世話をするのは厳しいものがあり、農地の存続が危ぶまれていました。
土佐町だけに限りませんが、高齢化や後継者不足といった問題が拍車をかけ、農業の存続は難しいのが現状です。土佐町で暮らし地元農家さんと繋がり関わっていくなかで、その深刻さを感じるようになりました。